私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
減税について

京都府立洛東高等学校 3年
宇波 鈴加

 みなさんは、減税ということを知っていますか。最近ニュースでもよく聞く減税ですが減税とはどういうものかというと、国や地方公共団体が課している税金を軽くすることです。 大きく分けると、税率を下げる減税、控除を増やす減税、特定の人や業種だけに行う減税という三種類があります。減税は家計の負担が軽くなる、消費や投資が増えて景気を刺激するというメリットがあります。 しかし、国や地方の税収が減る、財政赤字が悪化する可能性があるというデメリットがあります。このことから減税は、国民や企業にとっては助かる制度ですが、政府側からすると税収のバランスをどう取るかが大きな課題になります。

 減税と私たちの身近な例をあげると、私の家庭でもスーパーで買い物をするときに、食品の消費税が八パーセントであることを意識することがあります。これは軽減税率という制度によるもので、食料品のように生活に欠かせないものに対しては税負担を軽くしようという工夫です。 こうした仕組みのおかげで、私たちは少しでも安く生活必需品を手に入れることができています。また、私の周りには家を購入した家庭がありますが、その際には住宅ローン控除が大きな助けになったと聞きました。 毎年の税金が控除されてることで、家計の負担が減り、安心して暮らせる環境を整えられたそうです。こうした減税は、私たちの日常生活の中で確かに役に立っていると感じます。さらに、身近な分野として自動車関連の減税もあります。 たとえばエコカーを購入した場合、自動車税や重量税が安くなる制度があります。私の家庭でも、車を買い替える際にどの車なら減税が適用されるのかという点が話題になりました。結果的に燃費が良く環境にやさしい車を選んだのですが、その決め手の一つが税金の優遇でした。 このように、減税は消費者の選択に直接影響を与え、環境問題への取り組みにもつながっています。

 一方で、減税にはデメリットもあります。税収が減れば、国や自治体の財政が厳しくなります。その結果、公共サービスの質が下がったり、将来の世代に負担が回されたりする可能性があります。例えば教育や医療に使うお金が不足すれば、国民生活に直接悪影響が出るかもしれません。

 私は、減税は、一時的に国民を助ける力を持つけれど、同時に国の将来を見据えたバランスも大切だと考えます。単に税金を安くしてほしいと願うだけではなく、その減税がどんな効果を持ち、どの分野に負担が移るのかを私たち自身も考える必要があります。 軽減税率や住宅ローン控除、自動車の減税といった身近な制度を通じて、減税は私たちの生活を支えつつも、同時に社会全体への影響も及ぼしていることが分かります。

 これからの社会を支える若い世代として、私は公平で持続可能な税のあり方について考え続けたいと思います。減税は一時的な助けではなく、私たちの生活をよりよくするための大切な手段の一つです。 その効果と課題を理解したうえで、よりよい社会づくりに役立てていくことが、私たちに求められているのではないでしょうか。